Friction River Software - CakePHP5入門【開発環境構築編②】CUI操作

Ｂ美

それじゃ開発環境構築の続きをやっていくわよ

Ａ子

おー

Ｃ菜

がんばるです～

Ｂ美

まずは一般ユーザでログインしてね

あ、下のデスクトップ画面だけど、「bimi のホーム」のbimiの部分って、ユーザ名だからね
あなたたちのパソコンでは（当然のことながら）違う名前になっているはずよ

Ａ子

あれ？
ソフトのインストールや設定って、管理者じゃなくてもできるの？

Ｂ美

いいえ
root権、つまり管理者権限が必要よ

でもね
一般ユーザでログインしていても、「ターミナル上でならrootユーザ（管理者）に成れる」から大丈夫なの

Ｃ菜

ターミナルってなんですか～？

Ｂ美

Windowsにおける「コマンドプロンプト」のような、CUI操作ができる端末のことよ

実際に使ってみれば、すぐに分かるわ

Ｂ美

「アプリケーション」→「システムツール」→「MATE端末」とたどってね

ちなみに、右クリックしてから「このランチャをデスクトップへ追加(D)」を選択すると、「MATE端末」へのショートカットをデスクトップ上に作ることができるわ
（今後よく使うことになるから、配置しておきましょう）

Ｂ美

さて「MATE端末」を開くと、下の画面になるわ

ここではキーボードしか使えないからね

Ａ子

コマンド操作ってやつ？

無理だよ
覚えられねぇ

Ｃ菜

私もです～

Ｂ美

大丈夫、大丈夫
最低限これだけは…ってのを知っておけば良いだけだから

それが『lsエルエス』『cdシーディー』『suエスユー』ね
まぁ、『mkdirメイクディレクトリ』『chmodチェンジモード』『chownチェンジオーナー』なんかもたまに使うけど…

Ｃ菜

『lsエルエス』や『cdシーディー』も何かの略なんですか～？

Ｂ美

『lsエルエス』はlistリスト
『cdシーディー』はchange directoryチェンジディレクトリ
『suエスユー』はswitch userスイッチユーザ
…ってことよ

なんとなくどういう機能なのかが分かるでしょう？

Ａ子

とにかく打ち込んで試してみよう

ls

を打ち込んでから[Enter]キーを押して…っと

おぉ、なんか出たよ

Ｂ美

端末を開いた直後は、ログインユーザのホームディレクトリがカレントディレクトリになってるから、その内容が表示されてるの

そうねぇ
新規にディレクトリを作ってみましょうか

mkdir html[Enter]

と打ち込んでみて…
（[Enter]の部分は、キーボードの[Enter]キーを押すって意味ね）

Ｃ菜

そのコマンドを実行してから、もう一度『ls』を実行すると、「html」というのが追加されました～

Ｂ美

これじゃディレクトリなのかファイルなのか分からないし、作成日時や（ファイルだったら）そのサイズも分からないわよね？

ls -l[Enter]

と打ち込んでみて…

Ａ子

あ、詳しい内容が出たね

なるほど、オプションスイッチってことかぁ

Ｃ菜

オプションって、ほかにもあるんですか～？

Ｂ美

ls -a[Enter]

を実行すると、隠しディレクトリや隠しファイルが表示されるわよ

lsのオプションで知っておくべきはこの二つだけね（もちろん、ほかにもあるんだけど）
あ、両方を指定することもできるわよ

ls -al[Enter]

…って感じで

Ａ子

ここまででよく分からない単語が二つあるんだけど…

一つは「カレントディレクトリ」
もう一つは「隠しなんちゃら」

Ｃ菜

「カレントディレクトリ」は現在地ってことだと思うです～

今、見ている場所（ディレクトリ）ってことじゃないですか～？

Ｂ美

Ｃ菜正解！

今見ているディレクトリがどこなのかを確認したければ

pwd[Enter]

を実行してね（Present Working Directoryの略）

それと隠しディレクトリや隠しファイルなんだけど、Linuxではディレクトリ名やファイル名の先頭に『.ドット』が付いていると普通の『ls』では見えなくなるの
それが「隠し属性」ってやつ

Ｃ菜

次は『cd』について教えてくださいです～

Ａ子

cd html[Enter]
pwd[Enter]

…ってやったら、カレントディレクトリがさっき作った「html」ディレクトリのほうに変わったよ

ん？あれ？上に移動するにはどうしたら…？？？

Ｂ美

Ａ子もなかなか分かってるじゃない

Linuxではカレントディレクトリを『.ドット』で、一つ上の階層（ディレクトリ）を『..ドットドット』で表すの

そうねぇ、「html」ディレクトリに移動したあと

cd ..[Enter]

と打ってみてよ

Ｃ菜

最初の場所（ディレクトリ）に戻ったです～

Ｂ美

あ、Windowsと違って、ディレクトリとディレクトリの区切り、ディレクトリとファイルの区切りは『\エン』じゃなくて『/スラッシュ』だから注意してね

どうでも良いんだけど、Windowsでは「ディレクトリ」のことを「フォルダ」と呼びます

Ａ子

最後は『su』か

su[Enter]

…を打ち込んだら…

あれ？パスワードを聞かれたわよ

Ｂ美

インストール時に設定したrootのパスワードを憶えてるわよね？
それを打ち込んでから[Enter]キーを押します

あ、一つ注意！

パスワードを打っている間、カーソルが移動しないけど気にしないようにね
ちゃんと打ち込まれてるから…

あと、[Back space]キーも効かないから、打ち間違えた場合はとりあえず[Enter]を押して、もう一度最初からやり直すこと

Ｃ菜

カーソルの左にある記号が『$ドル』から『#シャープ』に変わりました～

あれ？
カレントディレクトリは変わってませんね～

Ｂ美

カーソルの左側が『#シャープ』になったことによって「root」ユーザ（管理者）に切り替わったことが分かるようになってるの

ちなみに別のユーザになることもできるわよ

su （別のユーザ名）[Enter]

…って感じで（この場合、rootじゃないから、左端の記号は『$ドル』のまま）

それからスイッチしたユーザのホームディレクトリに最初から移動したい場合は、『su』時に『-ハイフン』オプションを付けるの

だからrootになりたければ

su -[Enter]

と入力するのが一般的かな（まぁ、お好きなように）

Ａ子

元々のユーザに戻るには、また『su』を実行するの？

Ｂ美

いいえ

exit[Enter]

…って打つだけよ

簡単でしょ？

あ、この「MATE端末」を閉じたいときも「exit」でOKよ
（もちろん、右上の×印をクリックしても良いんだけど）

Ａ子

うーん、コマンド操作ってそんなに難しくないわね

取っ付きづらいだけで（笑）

Ｃ菜

ですです～

あれ～？今日は開発環境構築じゃなかったんですか～？

Ｂ美

長くなったから、それは次回にしましょう（苦笑）